親と子の関わりについて

この記事は『「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014』(http://www.adventar.org/calendars/450)の14日目の記事で、13日目の記事はtss_ontap_oさんの記事で「崩壊するインターノットから青少年を守りましょう」(http://www.e-ontap.com/blog/20141213.html)でした。



今日は私の母の誕生日です。

今回、このお話をいただいたときに、母との思い出を書いてみようかと思ってこの日にしたのですが、人に見せるような話もあまりないなぁっと思いつつ。ちょっとだけそんな話も交え、親子の関わりについて書いてみました。


私が里帰り出産して奈良に帰るとき、母が私に最初にした子育てのアドバイスは「子どもの腹を空かせるな。」でした。

「お腹が空くと惨めな気持ちになるし、つまらないことで腹が立ったりと、ろくなことが無いから。」と。


ごく単純で簡単なことだけど、1日最低3回はその時間が(幼い頃はもっと頻繁に)くるし、なかなか大変やなぁと思いながら育児をスタートしました。


長期の不妊治療の末、やっと産まれた我が子を可愛いと思えない悲しい時期もあったり、なんやかんやで中学2年まで(勝手に)育ちましたが、あらためて子どもを見ると、私が同じ頃に身につけていた社会性とか経済観念とか将来への夢とか、残念ながら息子にはそのほとんどが見受けられません。いや、彼なりに考えているんだろうけど・・・そんな彼もネットから仕入れている情報はとても多いです。


彼を見てて思うのは体験をともなわない情報で頭でっかちになってて、行動する前から諦めていることがとても多く、失敗が怖いのか新しいことにチャレンジすることがとても苦手ということ。


ただこれはうちの子に限った事ではなく、今の子どもたちに多くみられるとも言われています。


ネットからあふれる情報でやった気になる、見た気になる。やる前から何となく顛末が想像できチャレンジをやめてしまう。という感じなんだそうです。(もちろん全員ではありませんが。傾向として)


では実体験不足の頭でっかちな子どもにしないために、私たち保護者は子どもとどんな関わりをしていけばいいのでしょうか。


私は14年前から子育て支援をしているのですが、その当時から比べても、今の子どもたちは幼い頃から習い事や学習塾などで放課後がとても忙しく、友達同士遊ぶ時間がとても少ないということ。


昔は公園にいけば6年生が親分で年功序列の小さな社会がありました。

その中で学んだ楽しさ、そして不条理もありました。


今、公園に行っても子どもがいません。

怖い事件があったり、危険だと言われ公園から遊具はどんどんなくなったり、ボール遊びができない、自転車が乗り入れられる公園も少なく、公園に魅力がないこともあるのかもしれません。


「人の心は人の中でしか育たない」だからリアルのコミュニケーションが子どもにはとても大切です。・・・これは私がいこま育児ネット(生駒市の子育て支援グループ)でグループ子育てを推進するときに伝え続けてきた言葉です。


子ども同士遊ぶ環境や機会を作り、幼い頃から様々な実体験をさせることは、保護者が子どもに与えることができるとても大事な「贈り物」と思います。


今、私は学校や地域で「情報モラル教育」としてスマホやネットの上手な付き合い方を話す活動をしていますが、スマホ・ネット依存、トラブルを起こす子と、問題を起こさない子どもをを見ると、幼い頃からの親と子の関わりがとても大切なんだと感じるようになりました。


長くなりました。最後に少し問題提議をして終わります。


先日、ある電車の中でマスクをしてグズっている子どもが、お母さんの膝に片足をかけ、抱っこをねだっていましたが、お母さんはスマホに夢中で子どもを支えることもされませんでした。


ある小学校で子どもたちに「ネットで困ったことがあったらお家の人に相談しましょう」といいました。するとある子どもが「お母さんは僕の顔よりスマホばかり見てる」と言いました。



今、子どもたちはお母さんの顔を見たくても、いつも自分とお母さんの間にスマホがある日常が多くなっているのではないでしょうか。とても寂しいことです。



・・・とか言いつつ、私も母から「スマホ見すぎ」って言われるんですけどねw 

ま、怒ってくれる親がいる内が華ですよね。


お母さん、お誕生日おめでとう。

私を産んでくれてありがとう( ´ ▽ ` )♡



この記事は『「子供」×「ネット」 Advent Calendar 2014』(http://www.adventar.org/calendars/450)の14日目の記事です。