啓発活動を続けて感じたこと

このエントリーは『どんな「情報モラル/リテラシー」啓発をしたい・聞きたい? Advent Calendar 2018』 https://adventar.org/calendars/3485 の14日目の投稿です。

 


2011年に手探りで始めた主にパソコンでのネットリテラシー講座。

2013年には子どもたちがスマホを使い始め、その大きな波を受け、スマホでの情報モラル講座に転換することになった。

 

初めて直面するスマホでのトラブルも多く、話す内容やポイントに悩み、いろいろな講師の講座に出向いて話を聞いた。

 

5分で安眠できる講座

専門的過ぎて学校で使えない講座

トンデモ講師による嘘八百講座

油断したら騙されるぞ!的な講座

古すぎて今更何言ってんだ講座

我見に走ってどこか遠くに行っちゃう講座・・・多種多様。

 

情報モラル講座には切り口がたくさんある。

そして残念ながら困ったことに、いい加減な内容のものもある。

啓発活動をされる方にはより多くの講座を聞いて欲しいなぁと思う。

 

で、その中で「これだ!」と思ったのは

「子どもに寄り添い、子どもの目線に立ち、怖がらせてネットを遠ざけることが目的ではない講座」だった。

 

不易流行と言われ腑に落ちた。

それを指針に研鑽を重ね、実践を続けている。

 

iPhoneが世にでて11年。

どんな風に使えばいいのか、きちんとしたルールが確立されないまま社会構造を変えながら成長し続けるスマホ社会。

大人の方がわからない現状の中で、2歩も3歩も先を行く子どもたち。

小学生がネットを毎日のように使っているアンケート結果もでている。

 

子どもたちだけで運営しているSNSの中では、子どもたち自身が善悪の判断をし、社会のルールを守れなければ簡単に失敗する。

 

マナーやコミュニケーション力、善悪の判断をする力、真実を見極められる目、思いやりの心・・・どれもネットのリテラシーとは違う、リアルの彼らを育てることに他ならない。

 

私はネットトラブルの解決の糸口はネットの中ではなく、リアルの子どもたち自身にあると考えている。

子どもたちが失敗しない為に、そのサポートをすることが大人の役目だろう。

 

子どものスマホの中に関心を持つこと

困った時に安心して相談できる場所があること

そして逃げない信頼できる大人であること

 

大人にはそれを伝えたい。

 

大人はもっと本気で向き合わなければいけない。

 

石川